新NISAの仕組みを図解でやさしく|つみたて投資枠と成長投資枠の違い【2026年版】

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「NISAを始めたほうがいい」とは聞くけれど、つみたて投資枠と成長投資枠の違いがよく分からない——という状態で止まっている人は多いと思います。私も社会人1年目のとき、口座だけ作って半年放置しました。

この記事では、新NISAの仕組みを「税金」「枠」「期間」の3点だけに絞って整理します。細かい例外は後回しにして、まず全体像をつかむことを優先します。

  • NISAは利益にかかる約20%の税金がゼロになる制度。それ以上でも以下でもない
  • 年間の投資枠はつみたて120万円+成長240万円=最大360万円
  • 生涯で持てる上限は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
  • 非課税で持てる期間は無期限。いつまでに売る、という期限はない
  • 売却すると、買ったときの値段(簿価)分の枠が翌年に戻る
  • 迷ったらつみたて投資枠でインデックスファンドを積む。それで制度の8割は使える
目次

そもそもNISAは何がおトクなのか

通常、投資でもうけが出ると、その利益に対して20.315%(所得税15% + 復興特別所得税0.315% + 住民税5%)の税金がかかります。100万円の利益なら、手元に残るのは約79.7万円です。

NISA口座で買った商品は、この税金がかかりません。100万円の利益なら100万円がそのまま残ります。制度の中身はこれだけです。難しく考える必要はありません。

 課税口座(特定・一般)NISA口座
利益100万円のとき約20.3万円が税金
手取り 約79.7万円
税金ゼロ
手取り 100万円
損したとき他の利益と相殺できる(損益通算)相殺できない

注意点として、NISA口座の損失は、他の口座の利益と相殺(損益通算)できません。翌年以降への繰越控除も使えません。「非課税」は利益が出たときだけ効く仕組み、と覚えておいてください。

2つの枠の違い:つみたて投資枠と成長投資枠

 つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
生涯の上限2枠あわせて1,800万円うち成長投資枠は1,200万円まで
買えるもの金融庁の基準を満たした
長期・積立・分散向けの投資信託/ETF
上場株式・投資信託・ETF・REIT など
買い方積立のみ積立でもスポット購入でもOK
除外されるもの整理・監理銘柄、信託期間20年未満、
毎月分配型、高レバレッジ型など

大きな違いは「買えるものの範囲」です。つみたて投資枠は、金融庁が「長期の積立に向く」と判断した商品だけに絞られています。逆に言えば、選択肢が絞られているぶん、初心者が大きく外しにくい枠だということです。

成長投資枠は個別株やREITも買えますが、投資信託を買うこともできます。「成長投資枠=個別株用」ではありません。年120万円では足りない人が、同じインデックスファンドを成長投資枠でも買う、という使い方が実際にはいちばん多いはずです。

どちらから使うべきか

  • 月10万円までしか積めない → つみたて投資枠だけで足ります(年120万円=月10万円)
  • 月10万円を超えて積める → 超えた分を成長投資枠へ。同じファンドでOK
  • 個別株を買いたい → 成長投資枠を使う。ただし1,200万円の内枠がある点に注意

生涯1,800万円の枠は「買った値段」でカウントする

ここが新NISAでいちばん誤解されやすいところです。1,800万円は「時価」ではなく「簿価(買ったときの金額)」で数えます。

たとえば1,800万円ぶん買ったあと、値上がりして時価3,000万円になったとします。このとき枠を超えているわけではありません。非課税で持ち続けられますし、増えた1,200万円分の利益もまるごと非課税です。

売れば枠は戻る(ただし翌年)

旧つみたてNISAと決定的に違うのがこの点です。NISAで買った商品を売ると、その商品を買ったときの金額(簿価)ぶんの枠が、翌年になると復活します。

  • 100万円で買った投資信託が150万円に値上がり → 売却
  • 復活するのは100万円ぶん(150万円ではない)
  • 復活するのは翌年の1月(売ったその年には使えない)
  • ただし年間枠(360万円)の上限は別途かかる

「枠が復活するなら短期売買してもいい」とはなりません。復活は翌年ですし、非課税の効果は「長く持って複利で増やす」ことで最大化されます。売買を繰り返すほど、制度の設計から外れていきます。

口座は1人1つ。金融機関は年単位で変えられる

NISA口座はすべての金融機関を通じて1人1口座です。A証券とB銀行で同時に持つことはできません。ただし年単位で金融機関を変更することは可能です(その年にすでに買付をしていると、翌年からの変更になります)。

変更手続きは手間なので、最初にどこで開くかはそれなりに考えておく価値があります。比較するポイントは主に3つです。

  1. 取扱本数:買いたいファンドがあるか(人気ファンドはどこでも買えますが、差は出ます)
  2. クレカ積立の還元率:積立をクレジットカード払いにするとポイントが付きます。ここが実質的なリターン差になります
  3. アプリの使いやすさ:長く付き合うので、意外と効きます

2027年から「こどもNISA」が始まります

2026年度の税制改正で、18歳未満を対象にしたつみたて投資枠の新設が決まりました。2027年1月以降の開始予定です。

  • 対象:0〜17歳
  • 年間投資枠:60万円/非課税保有限度額:600万円
  • 払い出し:原則として12歳以降、子ども本人の同意書などの条件つきで可能
  • 18歳になると、通常のNISAへ自動的に移行

2023年に廃止されたジュニアNISAの、引き出し制限を緩めた後継版という位置づけです。制度の詳細は今後の政省令で固まるため、開始が近づいたら改めて確認してください。

よくある質問

Q. いくらから始められますか?

多くのネット証券で月100円から積立できます。金額の大小より、「口座を開いて、実際に1回買ってみる」ほうが先に進みます。

Q. つみたて投資枠と成長投資枠、両方使えますか?

使えます。旧制度では「つみたてNISA」と「一般NISA」のどちらか一方でしたが、新NISAでは併用可能です。

Q. 旧つみたてNISAで買った分はどうなりますか?

新NISAとは別枠でそのまま非課税運用が続きます(旧つみたてNISAは購入した年から20年間)。新NISAの1,800万円を圧迫することはありません。

Q. iDeCoとどちらを優先すべき?

ひとことで言えば、「60歳より前に使うかもしれないお金はNISA、老後まで動かさないお金はiDeCo」です。iDeCoは掛金が全額所得控除になる代わりに、原則60歳まで引き出せません。2026年12月にiDeCoの上限が大きく上がるので、あわせて考える価値があります。

あわせて読みたい:【2026年12月改正】iDeCoの掛金上限が月2.3万→6.2万円へ。会社員がいま確認すべき3つのこと

まとめ

新NISAで覚えるべきことは、結局これだけです。

  1. 利益に税金がかからない(年360万円/生涯1,800万円まで)
  2. 期限はない。売れば簿価ぶんの枠が翌年戻る
  3. 迷ったら、つみたて投資枠で低コストのインデックスファンドを積む

次に読むなら、実際に何を買うかの話です。

次に読む:インデックス投資とは?初心者が最初に選ぶべき投資信託の考え方

参照した情報(2026年9月時点)
金融庁「NISAを知る/NISA特設ウェブサイト」
国税庁「No.1463 株式等を譲渡したときの課税」
・2026年度税制改正関連資料
制度内容は変更される場合があります。実際のお手続きの際は各金融機関・公的機関の最新情報をご確認ください。本記事は情報提供を目的としたもので、特定商品の勧誘ではありません。

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この記事を書いた人

RIMAWARIのアバター RIMAWARI 投資歴7年 / 35歳FIREを目指す会社員

「リマワリ」を書いているRIMAWARIです。東京でひとり暮らしをしている20代の会社員(映像・放送機器の法人営業)で、投資歴は7年。35歳でのリタイア(FIRE)を目標に、自分のお金で実際にやっている資産形成の記録と、その過程で調べたことをまとめています。資格は持っていないので、制度の説明は必ず一次情報にあたり、数字には「いつ時点か」を書き、デメリットを先に書くことにしています。

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