クレカ積立は、相場と関係なく確定で入る唯一の上乗せです。投資信託の値動きは誰にも読めませんが、還元率は買う前から決まっています。
ただし「還元率がいちばん高い会社」を選べばいいという話ではありません。積立額によって、有利な組み合わせが入れ替わります。その理由から説明します。
- クレカ積立の上限は各社とも月10万円
- 年会費無料で高還元なのはマネックスカードの1.1%(5万円以下)。ただし2026年10月から、カードのショッピング利用が月1万円未満だと0%になります
- 月10万円まで積むならSBI証券のゴールド(NL)。年間100万円以上カードを使えば1.0%=年12,000円で、この記事の中では最も多い
- 年間の差は数千円規模。カードの年会費を払ってまで追う額かは要検討
- いまはどの会社も「カードをどれだけ使っているか」を見ています。SBIは年間10万円、松井は月5万円、マネックスは2026年10月から月1万円。満たさないと0%です
- カードをあまり使わないなら楽天カードの0.5%。利用額の条件がない唯一の選択肢です
還元率の一覧
| 証券会社 | カード | 還元率 | 年会費 |
|---|---|---|---|
| マネックス証券 | dカード PLATINUM | 最大3.1%(10万円以下・入会1年目) | 有料。2年目以降はカード利用額で変動 |
| マネックス証券 | dカード GOLD | 一律1.1%(10万円以下) | 有料 |
| マネックス証券 | マネックスカード | 1.1%(5万円以下) 5万〜7万円:0.6%/7万〜10万円:0.2% | 2026年10月から永年無料。同時に利用額の条件が追加 |
| マネックス証券 | dカード(通常) | 1.1%(5万円以下) 5万〜7万円:0.6% | 無料 |
| SBI証券 | 三井住友カード ゴールド(NL) | 年間100万円以上:1.0% 10万〜100万円:0.75%/10万円未満:0% | 年間100万円利用で永年無料 |
| SBI証券 | 三井住友カード(NL) | 年間10万円以上:0.5% 10万円未満:0% | 無料 |
| 楽天証券 | 楽天プレミアムカード | 1.0% | 有料 |
| 楽天証券 | 楽天ゴールドカード | 0.75% | 有料 |
| 楽天証券 | 楽天カード | 0.5%(利用額の条件なし) | 無料 |
| 松井証券 | JCBカード(プレミアム) | 月のショッピング5万円以上:最大1.0% 5万円未満:最大0.5% | 券種による |
| 松井証券 | JCBカード(一般) | 月5万円以上:最大0.5% 5万円未満:付与なし | 無料 |
| auカブコム証券 | au PAY ゴールドカード | 1.0% | 有料 |
| auカブコム証券 | au PAY カード | 0.5% | 無料 |
積立額別に、年間いくら違うのか
表の数字だけでは判断できないので、実際に受け取れる年間ポイントに直します。
| 月の積立額 | マネックスカード (1.1/0.6/0.2%) | 一般カード (0.5%) | 年間の差 |
|---|---|---|---|
| 月 1万円 | 1,320円 | 600円 | +720円 |
| 月 3万円 | 3,960円 | 1,800円 | +2,160円 |
| 月 5万円 | 6,600円 | 3,000円 | +3,600円 |
| 月 7万円 | 8,040円 | 4,200円 | +3,840円 |
| 月 10万円 | 8,760円 | 6,000円 | +2,760円 |
ここが本題です。差がいちばん開くのは月7万円のとき(年3,840円)。7万円を超えると超過分が0.2%まで落ちるため、そこから先は差が縮んでいきます。
ただし月10万円まで積むなら、SBI証券のゴールド(NL)で年間100万円以上カードを使えば1.0%=年12,000円になり、マネックスカードを上回ります。積立額とカードの使い方は、セットで考えてください。
つまり「還元率1.1%の会社が常に有利」ではありません。自分の積立額がどこにあるかで、選ぶべき組み合わせが変わります。
上限を超える分はどうするか
クレカ積立の上限は月10万円です。新NISAは年360万円(月30万円)まで使えるので、それ以上積む人は上限を超えます。
超えた分は現金(証券口座からの引き落とし)で積み立てるだけです。ポイントは付きませんが、それ以外に不利になることはありません。「10万円までクレカ、残りは現金」で問題ありません。
年会費を払ってまで上位カードにすべきか
判断はシンプルです。増える還元額が年会費を上回るかどうかだけ見ます。
たとえば還元率が0.5%から1.0%に上がるカードで、月10万円を積み立てるとします。増える還元は年6,000円。年会費が5,000円なら差し引き1,000円しか残りません。積立額が少なければ、あっさり赤字になります。
「年間◯◯万円使えば年会費永年無料」という条件つきカードには注意してください。条件を満たすために普段しない買い物をしたら本末転倒です。もともとその金額を使っている人にだけ得な仕組みだと考えてください。
設定するときの注意点
- 締切日がある:多くの証券会社で、翌月分の設定には毎月の締切があります。月末ぎりぎりだと翌々月からになることも
- カードの名義は本人のみ:家族カードは対象外のことが多いです
- NISA枠を使うかは別設定:クレカ積立にしただけではNISAになりません。積立設定の中で口座区分を選びます
- 還元率は改定される:過去に各社とも引き下げ・引き上げを行っています。年に一度は見直してください
まとめ
- 月5万円以下ならマネックス証券が有力
- 月10万円まで積むなら、SBI・楽天の上位カードと年会費を天秤にかける
- 年間の差は数千円。使っていない経済圏のカードを新しく作ってまで追う額ではない
証券会社そのものの選び方は、こちらでまとめています。
証券会社の選び方:NISA口座はどこで開く?ネット証券5社を条件をそろえて比較
参照した情報(2026年9月5日に公式ページで確認)
・SBI証券「クレジットカード積立のポイント付与率」
・楽天証券「クレカ積立(楽天カードクレジット決済)」
・マネックス証券「マネックスカード」/「dカード積立 サービス概要」
・松井証券「クレカ積立について」
・au PAY カード「クレカ積立のポイント加算の変更について」
還元率・上限額・年会費の条件は変更されることがあります。お申し込みの前に必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の取得を推奨・勧誘するものではありません。

